オーストラリアデイって祝っていいの?
昨日1月26日はオーストラリアデイ🇦🇺
国民の休日です。
大きな都市ではパレードが開かれ、オーストラリアの国旗デザインのコスチュームを着た人たちだらけです。
昼からビールを飲み、どんちゃん騒ぎ🇦🇺🎉オーストラリアの曲を聞き、オーストラリア人であることを誇っているかのような休日です。
私もオーストラリアデイがどんな日なのか知るまで、一緒になってよく分からないけど お祝い気分でした🎊
しかし 本当は祝うべきではないのかもしれないのです。
そもそも オーストラリアは イギリスの植民地。
1788年1月26日、独立戦争で流刑地を探していたイギリスが囚人を連れてオーストラリアにに到着した日で、オーストラリアはその囚人達の収容所になりました。
オーストラリアはイギリスが来るまで、アボリジニという原住民が5万年以上前から住んでいて、アボリジニの土地でした。
イギリスにオーストラリアの地を乗っ取られたアボリジニは迫害を受けます。
アボリジニの子どもをさらい 白人と結婚させたり、アボリジニ狩り(アボリジニを捕まえて捕虜)した人は賞金がもらえたり、とにかくアボリジニ撲滅運動、差別がひどい時代がありました。
アボリジニの方達は数は少ないものの今でもオーストラリアに住んでいます。
そのアボリジニの方にとってはオーストラリアデイは アボリジニ迫害が始まった日でもあります。
2008年に当時の総理大臣が原住民に対して公式に謝罪し、社会福祉で特別待遇をし始めましたが、未だに差別はなくならず、テレビでアボリジニの方が涙ながらに訴える番組がやっています。
オーストラリアは移民の国、4人に1人がオーストラリア以外で生まれた人です。
私もそうですが、大人になってから移住し、その国の歴史を知らず、苦しんでいる人がいることにも気付かず、知らないうちに傷つけていることもあるんだと最近ようやく分かったのです。
どんちゃん騒ぎのオーストラリアデイをアボリジニの方達はどうみているのかと思うと 苦しく、お祝い気分にはなれないのです。
逆に私も日本人とい事で差別を受け、傷ついた経験もいっぱいあります。本当に辛かった。。
私の目をみてハッキリと、「ドイツ人は好きだけど日本人は絶対好きになれない」とオーストラリア人の男の人に言われ、色んな嫌がらせをされました。
しかし、それも 昔戦争時代、 唯一 オーストラリアを攻撃したのは日本で、日本兵に殺されオーストラリア人はいっぱいいます。
戦争の記憶がある方にとって日本は未だに敵なのです。
戦争も迫害も歴史は一度したら決して消えないものなんだと改めて気づきました。
オーストラリアだけに限らず 本当に心の底から差別がこの世から消えてくれたらいいのにと思う反面 傷ついた記憶や憎しみという感情が人間にある以上、無理なことなのか。。と 考える日でした。